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ごきげんな日々。

〜と、そうでもない日々の記録。

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オーケストラ裏話 〜席順編〜

本番まで、あと11日。
公演内容を書いてしまうと実際見たときに面白くないので、
それ以外のところを。


オーケストラ、人数多いです。
通常だと、だいたい80名程度の編成なのですが、
今回は、総勢130名ちょいが舞台に!(←数えた)
四管編成よりさらに大きい。てんこ盛り。もりもり。

プログラムに載せるメンバー表の校正で、
「(フォント)ちっちゃっ!!Σ(´Д`lll)」
って思わず口にしてしまうほど。

コントラバスは楽器自体が大きいので、私のいる場所は、割と
分かりやすいとは思うんですが、心配な方は、オペラグラスを
持参ください(笑)。
今回の演奏会は、いわゆる真面目なクラシックの演奏会ではないし、
かなり舞台に派手な演出がかかる(と思われる。過去実績より)ので、
全体を見ていたほうが楽しいと思いますよ〜〜。

さて。
オーケストラは階級社会。日本の宴会同様(笑)、オケでも奏者の
席順はとても大事なもの(らしい)です。
こと、オーケストラの弦楽器奏者の席順にはしきたりがありまして、
きっちり(宴会でいう所の)上座下座が決められております。

弦楽器は、譜面台1つに椅子を2つ置き、2人1組で楽譜を見ます。
(管打楽器奏者は1人1人に譜面台が割り当てられます。ひいきだ〜)
楽譜を一緒に見る組を『プルト(Pult:譜面台のこと)』といい、
2人のうち、客席に近い方を表(外・アウト)、裏(中・イン)と呼びます。
表の人が裏の人をリードし、裏は表を支える関係です。
裏の人が楽譜をめくる係となり、2つの違う音をいっぺんに弾かないと
いけないような場面では表の人が高い音、裏の人が低い音を弾きます。
プルトは指揮者を中心に、縦列していきます。
一番前の外側にいる奏者は、トップ(首席奏者)と言われ、中でも、
バイオリンのトップはコンサートマスターという、オケで一番
偉い人です。
※ちなみに、管楽器は中央にいる人のほうが偉いです。
 (たとえばトロンボーンwwwは5〜6人の奏者がずらっと
 並んでいますが、一番中央の奏者が首席奏者になります。
 力関係がよく分かる構図になっていますねwww(謎笑))

基本的には、1プルトの裏の人が、2プルトの表より上位、ということに
なるのですが、パワーバランス(いわゆる技量)を見て決められるので、
逆転する場合もあります。
1プルトの裏(いわゆるトップサイド)よりも、2プルト表の方が客席に
近く、音も動きも目立つので、2番めに上手い人はここに配される
ことが多いです。
あとは、性格・人間関係(合わない人同士をペアにはしないとか)
なども考慮して決まります・・・(笑)。

そして、私たちコントラバス奏者は、残ったスペースにぎゅうぎゅうに
詰め込まれるというのが常であります。
前回は、あまりに場所がなくて、トップが一番前の内側にいるという
おかしな席順が組まれ、オケ経験の少ない私は、そのトップの裏
(いわゆるトップサイド)におりました。
(トップサイドって、トップの音に溶け込むように弾けばいいので
とっても弾きやすいんですよね〜)

今回も、私は『どこのプルトでもいいから裏がいい!』と主張して
いたのですが、残念ながらかなわず、初めての表です。
自分の音は(もっと言うと声も、性格も)自己主張バリバリ型ではないことを
よく知っているので、表は向かないと思うんですが・・・。
舞台で音を出す以上、どこに座っていたとしても責任はあるんですけど、
表の役割をきちんと果たせるよう、がんばります。

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